モラハラ妻と結婚
いろいろと彼女に酷い仕打ちを受けてきましたが、お互い結婚する気は満々でした。
今思うとあの時の僕はすでにおかしかったのかもしれません。
モラルハラスメントと思われる行為を「彼女の事が好き」という一直線な思いと「若さ」で無理矢理乗り越えてきただけでした。
普通の人ならば「こんな女性と結婚しても長続きするわけない」と判断して交際中に別れを切り出していると思います。
でも僕は「彼女の気性の荒さは時が解決してくれる」という根拠のない自信を持っていたのです。
結婚して赤ちゃんができて、家族で何年も生活しているうちに性格も落ち着いてくるだろう、という漠然とした思い。
そして、そうなった頃には僕も彼女の事を今よりも理解しているので怒らせることはないだろうし、彼女も僕を理解してくれていて何でもかんでも怒ることはないだろう…と。
超甘かった。
本当に甘かったと思います。
持って生まれた性格なのか、育った環境が作った性格なのかわかりませんがモラハラ妻は最後まで全くブレなかった。
そんな彼女と結婚して生活する場所が決まりました。
彼女の実家で義両親と同居する事に
当時住んでいたところから片道車で4時間かかる彼女の故郷で住む事になりました。
本当に若さで突っ走ってしまった感じです。
義両親と同居する事に抵抗はなかったし、知らない土地で働く事にも抵抗はありませんでした。
彼女が子育てしやすい環境に僕が馴染めばいいだけの話で、逆にワクワクしていました。
モラハラ妻が妊娠
彼女のお腹に新しい生命が宿ったのと同時くらいに僕の就職先も決定。
初めての赤ちゃんなので、めちゃくちゃ喜びました。
本当に嬉しかったです。
そして、田舎の底辺高校を卒業してからフリーターをしていた僕が、小さな会社の面接で即採用されました。
何も知らない業種で初めての営業職。
スーツを着て仕事をする事に憧れていたので嬉しかったです。
田舎の優しい雰囲気が溢れた人たちばかりの最高に良い会社でした。
妊娠中のモラハラ妻
この頃、妻から僕に対する暴言やモラハラと思われる行為は少なくなっていました。
一日一回怒られる事が二日に一回程度になりました。
理由は簡単でした。
ほとんど寝ていたから
義母が買ってきたお菓子を食べては寝ていました。
ダイエットに励んでいた彼女ですが、妊娠してからというもの食べたいものをよく食べていました。
美味しいものを食べている時はご機嫌なのです。
もしや、あの怒りっぽさはダイエットが原因だったのかも…と思いましたが違います。
今まで僕に集中していた怒りやモラハラ行為が義両親との同居により分散されていました。
お義母さんに対してイライラしている彼女を何度も見ました。
今思うと、僕とお義母さんに対して同時に怒るという事はなかったと思います。
義両親も「あの子は本当に怒りっぽいわ…。」とよく言ってました。
もちろん僕も、理由も忘れてしまうほどつまらない事でモラハラ妻に何度も無視されていました。
その度にお義母さんから「幸男ちゃんごめんね~。」と謝られました。
子どもが両親に対してモラハラ
当然ですが、両親ですから娘の性格は知っています。
彼女が両親に対して完全無視しているところは見ていませんが、暴言や威圧的な態度で攻めているところは何度も見ました。
モラハラとまではいかないかもしれませんが、それに近い行為を両親に対してしていました。
その度に義母と義父は彼女に対して平謝り。
家族みんなで彼女をこんな風に育ててしまったのでは…。
3年ほど同居しましたが、義両親が彼女に「いいかげんにしなさい。」などと怒る姿は一度も見たことがありません。
本当に優しい義両親でした。※離婚騒動時は完全に敵になってしまいますが。
子どもが二人誕生
結婚してから3年、子どもが二人できました。
二人とも女の子です。
とにかくめちゃくちゃ可愛かったです。
まだおむつも外れていないのに数々の不安に胸を痛めました。
・いつか「パパ臭い」「キモイ」と言われる日が来るのだろうか。
・どヤンキーな彼氏を連れてきたらどうしよう。
・あまりにも可愛すぎて目が離せない。
・変な男に騙されないような女性になるにはどういうふうに育てればいいのか。
・女の子同士の派閥争いやイジメに耐えていけるのか。(当時読んでた漫画の影響です。)
など、心配事が絶えませんでした。
次女が一歳を迎えた頃、モラハラ妻から話がありました。
3年間の義両親との同居生活に終わりが訪れました。
都会に戻り、家族四人での生活が始まります。
娘を怒らすまいとビクビクしていた義両親が満面の笑みを浮かべて見送ってくれました。
モラハラ妻の性格が落ち着く気配は無し。
離婚まであと2年。