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ブラック企業でパワハラ

自宅では妻からモラハラを受けていた僕ですが、職場でも上司からパワハラを受ける事になりました。

アルバイトの経験は人生で7回ほど、正社員として働いた事は1度だけ。
どこの職場も仕事は大変でつらい事もありますが、仲間や上司たちとも良好な関係を築けていました。
アルバイト時代に正社員の方たちを見てきましたが、部下に怒鳴り散らしたりするパワハラ行為は一度も見た事がありませんでした。正社員の皆さんも上司や部下で良好な関係を築いていました。

ブラック企業?パワハラ?そんなひどい職場があるのか…。

「ブラック企業はニュースの中の世界」だと思うほど、僕は今まで職場や仕事仲間に恵まれていました。

しかし最後の最後、「骨を埋めるつもりで頑張るぞ!」と思って入社した会社がパワハラ渦巻くブラック企業だったのです。

ブラック企業に入社してしまった僕

最近は「ブラック企業じゃなければいいな…。」と不安を抱きながら働き始める方も多いようです。
しかし、何度職を変えてもブラックと呼ばれる職場やパワハラ上司に遭遇したことのない僕は完全に夢を見ていました。

結婚して子どももでき、家庭を守り家族を養っていくという使命感。
「一生この職場で働き続ける」と意気込んで入社しました。

朝礼で社員一同の前に出て挨拶。

営業と現場に分かれている職場でした。
営業はスーツを着た真面目そうなおじさんたち。現場は強面のいかついお兄さんたち。

現場の人たちは凶悪な人相をしていますがとても気さくなお兄さんたちでした。
飲み会にも誘ってくれるし、ぶっちゃけトークもできる、仕事の愚痴も聞いてくれる。
かなりやばめのお兄さんたちでしたが、本当に楽しい仕事仲間として最後まで接してくれました。

問題は営業の真面目そうなおじさんたち。

まず最初に「ん?」と思ったのが、僕より二か月ほど早く入社していたMさんの顔を見るたびにグチグチといびり始める上司の姿。
驚いたことに社長も一緒になってMさんに怒鳴り散らし、グチグチネチネチといびっているのです。

Mさんは僕より2歳年下の優しそうな青年。
20代半ばというのに頭髪はほぼ白髪になっていました。
白髪になりやすい人もいるし…と思い、触れずにいましたが、やはり入社してから一気に白髪になったと後日カミングアウトされました。

同じくMさんと同じ日に入社した50代のおじさんNさん。
この人が退職するので、代わりの営業として僕が入社しました。
仕事の引継ぎ作業のため僕とNさんは二人で行動する事も多く、話す機会もたくさんありました。
その時に、会社の現状を教えてくれました。

【Nさん】
ここは間違いなくブラック企業でパワハラが酷い。もう10年以上も営業のメンツが変わってないらしい。若い社員がみんなすぐに辞めていくのは当たり前だ。こんなところで仕事したくないから俺は辞める。Mくんが退職すれば次は幸男君が標的にされるから気をつけろよ。

と、教えてくれました。
このNさんは、この業界ではかなり優秀な人だったらしく他社にスカウトされる形で退職した事を後日聞きました。

確かに今はパワハラ上司がめちゃくちゃ優しい

Mさんを攻撃しているパワハラ上司(社長も含む)はみんな僕に優しい。
仕事も教えてくれるし笑い話もしてくれる。
そんな人たちが一気に豹変するのか…と不安になりました。

そして一か月後にNさんが退職し、僕とMさんが若手の営業として奮闘。
やはり、上司からMさんへのいびりは続きました。
休憩中はMさんから会社や上司の愚痴を聞くことが日課になっていました。

そんなある日、

Mさんが突然の無断欠勤。

Mさんは、数日前から顔色も悪く、本当にやばい雰囲気が漂っていました。
その日の夜、僕はMさんに連絡しました。

【Mさん】
幸男さん、僕はもう限界です。もうこのまま辞めます。

本当に酷い事を言われたようです。
家族をけなすような事、Mさんの全てを否定するような事。
悲痛な声で話すMさんのつらさや苦しさ、悔しさがヒシヒシと伝わってきました。

【僕】
重要な仕事があれば僕がやっておくので大丈夫です。社長には後日連絡しますとでも伝えておきましょうか?

というのが精一杯でした。
そして数日後、社長に退職届を手渡したMさんでした。

パワハラの標的になりました

Mさんも退職し、若手の営業は僕一人。
以前、Nさんが言っていたとおり上司たちの僕に対する態度は見事に変わりました。

完全に「自分たちの地位を脅かすものを順番に排除している」上司たち。
そして、自分の機嫌次第で怒鳴り散らし、ネチネチといびる社長。

事務所内での何気ないやり取りや仕事の話までも全て喧嘩腰。
返事一つにしてもわざわざ呼び止めて「おい、わかってんのか?」と威圧。

自宅で待機しているモラ妻を思い出しました。
 
ある日、僕が上司の営業車で大きな荷物を引き取りに行くという仕事がありました。

社長と上司と事務の女の子が楽しそうに雑談している時に、

【僕】
それでは車お借りしますね。1時間後には帰って来れると思います。

と上司に告げたところ、

バッコーン!!

突然、上司が持っていた雑誌で僕の横っ面を殴りました。

上司は身長185cmくらいの眼鏡をかけた超巨漢。

現場の人は【でっかいのび太くん】と陰で呼んでいました。

第三者が見ていたら引くくらいの強さと音が響いたと思います。

【僕】
何だよ、おい

結構怒ってしまいました。

【社長】
おい、それはやりすぎだろう

さすがに社長もやばいと思ったのか上司に注意。

【パワハラ上司】
お前なあ…。
【僕】
何ですか?
【パワハラ上司】
…。
【社長】
もういい!仕事だ仕事。

「お前なあ…。」のあと何を言おうとしたのか気になりましたが社長にはぐらかされるようにしてその場は解散。

それにしても久しぶりに怒ってしまいました。

駐車場に向かいながら「あそこは我慢するべきだったのかな…でも、あれは怒ってしまうよなあ…。」と考えていたら事務の女の子が追いかけてきました。

【Lさん】
大丈夫ですか?あのデブ超うざいですよね。マジでキモいわ、あのデブ。

事務の女の子、Lさんは僕が入社して数日後に入ってきました。
(本当に入れ替えの激しい会社でした。)
おじさんたちに好かれそうな可愛らしい女の子です。
同じ時期に入社したので話しやすく、パワハラを受けていたMさんを交えて一緒に励まし合ったりする仲になっていました。

【僕】
やっぱりパワハラの標的が僕になっちゃったね笑
【Lさん】
見てたらわかりますよ。みんな一気に変わりましたよね。あいつらマジでキモい。

同じ職場に愚痴り合える人がいるというのは本当に心強いです。
彼女が言う上司の悪口に何度も笑わされたし救われました。

Lさんも上司のセクハラに悩まされていたのです。
本当に絵に書いたようなパワハラセクハラ上司たちでした。

それからも当然パワハラは続きました。

特に社長のパワハラは日増しにひどくなっていきます。
「君に期待してるよ」と笑顔で言った数分後にはつまらない事で怒鳴り、しかめっ面でグチグチネチネチ。

またしても自宅で待機しているモラ妻を思い出してしまいました。

Lさんと愚痴を言い合い励まし合い、なんとかパワハラに耐えてきましたが限界を迎えてしまいます。

この間たったの二か月弱。
白髪にもなるわ…と思いました。