織田信成氏のモラハラ提訴問題について思う事

関西大学のアイススケート部の監督を務めていた織田信成氏が濱田美栄コーチからモラハラを受けたとして、慰謝料など1100万円の損害賠償を求めました。

無視・陰口・激高・睨みつける・高圧的な態度・怒鳴る…などのモラルハラスメント行為を受けていた織田信成氏。

2017年2月から2019年9月まで濱田美栄コーチからモラハラを受けていたそうです。
結果、織田信成氏は体調を崩してしまい2017年から務めていた関大アイススケート部の監督を2019年9月に辞任。

織田信成氏にとって、ずっと携わっていきたい大切な場所、一生かけて守っていきたい大切な場所。
そんな自分の居場所でモラハラをされ続けたら誰だって潰れてしまうでしょう。
よく2年も耐え続ける事ができたなあ、というのが僕の感想です。

モラハラ被害を訴えた織田信成氏の涙の会見…予想通りのコメント欄

織田信成氏が会見を開くなり予想していたとおりのコメントが殺到しましたね。

織田信成氏の会見に対するコメント1
織田信成氏の会見に対するコメント2
織田信成氏の会見に対するコメント3
織田信成氏の会見に対するコメント4

モラハラを知らない人はこう思うでしょうね。
コメント欄にある言葉はきついですがこれが素直な感想だと思います。

あの会見を見たら【仕事でミスして上司に怒られた】【近所のおばさんに無視された】程度の事だと思ってしまう人は多いと思います。

モラハラを知らない人は【たかがそれくらいで…】と思ってしまう。
それがモラハラです。

モラハラ被害に遭った内容を他人に話すとすると「毎日のように無視されました」「毎日のように怒鳴られました」としか言いようがありませんからね。

自分の大切な場所で毎日のように無視され、怒鳴られ、敵意を向けら続ける状況を想像できない人ほど【そんな事くらいで】と思ってしまうでしょう。

7歳からスケートを始め、厳しい練習を積んで日本のトップクラスになるほどの選手になった織田信成氏。
日本の代表として世界の大舞台に立ち、大観衆に囲まれながらでも、自分の全ての力を出し切るために凄まじいプレッシャーと戦い続けてきた人が【メンタル激弱】な事はないでしょう。

織田信成氏が無視されていた状況を想像してみる

僕は妻からモラハラを受けていました。
仕事から帰宅するなり、その時の妻の気分次第で無視され怒鳴られ罵倒され続ける日々でした。
妻からのモラハラというのはかなりつらいものでしたが、家庭内で完結する状況です。

織田信成氏がモラハラの被害に遭ったのは職場です。
自分だけで終わりにできる状況ではありません。

教え子たちの成長、練習方法、フィギュアスケート界のあらゆる課題を背負っていたでしょう。
濱田美栄コーチともたくさん話し合いながら、意思疎通を深めておきたいと織田信成氏も思っていました。

普通の仕事と同じように、結果を残さなければいけない世界ですから「力を合わせて頑張りたい!」と思うのは当然の事。

それなのに重要な話をしようとされると無視されるわけです。
もしくは、そっけない返事であしらわれてしまう。

「このタイミングで無視?」

という事が二年間の間に毎日のようにあったわけですからそれはつらいですよね。
何よりも、結果が残せない、上手く物事を進める事ができず大学や支えてくれる人に迷惑をかけてしまう。
責任感の強い人ならより一層ダメージが大きいと思います。

モラハラの加害者というのは容赦なく無視します。
「今ここで無視されるととても困るんです…」という被害者の思いなんてお構いなしです。
加害者は「もっと困ればいい」とさえ思っています。

例えば、重大な選択を迫られたとします。
勝手に選択するとAさんが激怒してしまうので、どちらを選ぶか確認したところ無視されてしまう。
仕方がないので自分で選ぶ。
Aさんがブチギレ(ちなみに選択が正解であっても不正解であっても関係ありません)。そして周りの人たちにグチグチと陰口を言い始める。

こんな事を繰り返していたのではないでしょうか。
モラハラ加害者はそうやって自覚なくモラルハラスメントを繰り返してきます。

ここぞという時に無視されて、さらに怒られ陰口を叩かれるなんてたまったものではありません。

そして「限界が来たらこんな職場やめてやる!」という逃げ道があるだけで受けるダメージは全然違います。
やはり職場でのモラハラは、責任感が強い人にはかなりのダメージなのは間違いありません。

職場で激高するモラハラ加害者

職場でのモラハラ加害者はやはり、その場にいる全員が見ている前で自分の力を誇示するように被害者に激高し、怒鳴りますよね。

【みんな見ててね、私を怒らせるとこうなりますよ。こんなに怖いんですよ。ズバズバ言っちゃいますよ。】という事を見せつけてきます。

怒らせるような事をしたり、ミスをしたら怒られるのは当然です。
しかし、モラハラ加害者の激高は【怒らせるような事をしたから激怒した】というわけではないのが重要です。

織田信成氏は「氷上で危険な練習をされていたので、すごく危なかったのでやめていただきたい」と濱田コーチの練習方法について意見したところ激高されました。

もちろん、この一回だけではなかったようです。
提案や意見するだけで怒鳴られるレベルにまで達していたのではないでしょうか。

被害者としては、自分を慕ってくれている部下や教え子がいる前で怒鳴られている事もかなりきついです。

こうして二年間もの間、ダメージを蓄積していたのでしょう。

モラハラは伝わりにくいと改めて思いました

織田信成氏の会見を見た人たちのコメントを見ると、やはり「モラハラ被害者の声は伝わりにくい」と改めて思いました。

無視されたとか怒鳴られたとか、そんなに大したことないじゃない。
というコメントが大半でしたね。

僕も弁護士の先生に妻から受けたモラハラの内容を話しているうちに、
「無視されて怒鳴られただけなのに何でこんな事になってるんだ?俺は凄く情けない男だ。」
と思いました。

数年間毎日のようにモラハラ加害者の気分によって、無視され、怒鳴られ、罵倒され続ける蓄積ダメージにより一気に人間は潰れてしまいます。

メンタルが強いとか弱いとか関係なく、モラハラ加害者は被害者が潰れるまでモラルハラスメントをしてきます。
メンタルが弱ければ潰れるのが早い、メンタルが強ければ潰れるのが遅い、それだけの違い。

そして潰れた時は何としてでもその場から逃げ出したいと思います。
自分の一番大切なものを捨ててでも逃げたい。

織田信成氏は慰謝料など1100万円の損害賠償を求め大阪地裁に提訴しました。

そこまでしないとわかってもらえないからでしょう。
そこまでしないと逃げ切れないと思ったのでしょう。

モラハラ被害の経験のある僕はそう思いました。

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